2016年のお知らせ

ウランの回収・再資源化等について

2016/07/25

 当社は、現在、ウランを含有している物質またはウランと接触履歴がある物質(以下、「ウラン残渣」といいます)並びにウランが付着している金属類(以下、「ウラン付着金属」といいます)をウラン廃棄物として敷地内で保管管理しています。これらについては、当社において今後長期にわたって保管管理を継続することが大きな課題となる一方、関係自治体や周辺住民の皆さまからは早期対応のご要望をいただいています。

 このような中、含有するウランの濃度が比較的高いウラン残渣(以下、「高ウラン濃度残渣」といいます)およびウラン付着金属については、核燃料物質として輸出し、海外で実績のあるウランリサイクル事業者(以下、「海外事業者」といいます)によってウランを回収し再資源化するという方法を採用できる可能性があることがわかりました。この方法によって有用かつ貴重なウランを有効利用できるため、事前に関係当局に説明を行い、必要な許認可手続きを行った上で、この方法の成立性について実際のサンプルを用いて検討を進めてきました。

 その結果、技術的にも対応可能との結論を得ましたので、今後この方法を本格的に実行していくことにしました。この方法の概要は以下のとおりです。

1.ウラン付着金属
1)2016年度中に関連許認可取得等の搬出準備が整う予定です。これらの準備ができ次第、
  海外事業者に搬出します。
2)海外事業者は、金属類に付着しているウランを除去し、金属類を当該海外事業者国にお
  いてリサイクルします。また、ウランの除去処理で発生したウラン残渣は下記の高ウラン
  濃度残渣の処理方法によって処理します。

2.高ウラン濃度残渣
1)2017年度に関連許認可取得等の搬出準備が整う予定です。これらの準備ができ次第、
  海外事業者に搬出します。
2)海外事業者は、主に湿式処理によりウランを回収、精製し、ウラン燃料の一部として使
  用します。
                                        以上

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